テスト、明っけまっしたー!
わーあでもってZXAまであと3日!
うふふ、短い夏休みを満喫させてもらうよ^^
『怪・力・乱・神クワン』を読み出した次第です。
三国志ものは流石に飽きがきたのか、あまり食指が動かなかったんですけど、これは面白い…三国志なんだけど封神演戯チック。
おもしろー于吉仙人かわいいな。妖怪さんたちも怖かわいい…!
あとあと『色歌』なる古代中国モノ短編集が気になる…ふがふが!
つづき。
この文字数を見ると、通りでテストにお勉強が間に合わなかったのかよく分かる(笑)ちくしょースッキリさせたい…
この一帯は一括りにまとめたかったので、前後に分けてみます。
劉邦のかっこいいトコを書いてあげたいのに、思い浮かばない(苦笑)
唯一はあれかな?白大蛇を切り捨てるとことか??でもあれ、酔っ払ってだから。本人覚えてないから(だめだこりゃ)
でも憎めない、むしろ好感…むむむ、これが劉邦マジックか?
わーあでもってZXAまであと3日!
うふふ、短い夏休みを満喫させてもらうよ^^
『怪・力・乱・神クワン』を読み出した次第です。
三国志ものは流石に飽きがきたのか、あまり食指が動かなかったんですけど、これは面白い…三国志なんだけど封神演戯チック。
おもしろー于吉仙人かわいいな。妖怪さんたちも怖かわいい…!
あとあと『色歌』なる古代中国モノ短編集が気になる…ふがふが!
つづき。
この文字数を見ると、通りでテストにお勉強が間に合わなかったのかよく分かる(笑)ちくしょースッキリさせたい…
この一帯は一括りにまとめたかったので、前後に分けてみます。
劉邦のかっこいいトコを書いてあげたいのに、思い浮かばない(苦笑)
唯一はあれかな?白大蛇を切り捨てるとことか??でもあれ、酔っ払ってだから。本人覚えてないから(だめだこりゃ)
でも憎めない、むしろ好感…むむむ、これが劉邦マジックか?
笑う姫君7 前
***
紀元前204年 彭城
あーん あーん
猫の鳴き声かと思ったそれは、急に泣き出した妹の泣き声だった。父上の配下に保護されてやっと気が緩んだのだろう、瞳からは大粒の涙を幾つも零していた。
あーん あーん
この可哀相な妹をなんとか慰めてやりたくて、僕はその体を両手を広げて抱きしめる。僕の胸を濡らす小さな体はいつも自分を抱いてくれるものとは違う感触を感じてか、居心地悪げに震えている。
母上とは、敵軍に追われる途中ではぐれてしまった。何処におられるのかも、生きておられるのかも分からない。
そして、父上は―
ずきん、と挫いた足が痛んだ。
僕と妹はほんの少し前、父上捨てられたのだった。まるで犬畜生のように、いいや邪魔な荷でも減らすように馬車から父上の手で投げ捨てられた。
「一体何を―?!」
御者を務めていた父上の側近が、疾走する馬車の上で逼迫した声を上げる。右手に僕を、左手に妹の襟首を掴んで持ち、父上は車の上に立つ。
「このままでは項羽に追い付かれる、少しでも車を軽くするんじゃ」
「馬鹿なことを…!それは貴方の子供ですぞ?!」
「こやつらが彭城で何かわしに報いたか?びくびくと震えておるばかりで…!わしさえ生きておれば後継ぎなんぞどうにでもなるわ!」
子は枝葉、子は親を産むことは出来ない。
父上の言葉は、この大陸に浸透した通念に於いてどこまでも正しいものでした。しかし、言い放った父上の顔はひどく引き攣っておりました。一見すれば気狂いした男のようでしたが、その瞳に写る爛々とした光は強い生きる意思で、これが天下人たるものの持ち得る精神なのだと僕は悟りました。
僕は早鐘のように鳴る自分の心臓の音を聞きながらも、与えられた己の宿命を肅々と受け入れることとしたのです。
やめてくれ、と叫ぶ御者の声を聞きながら僕と妹の体は虚空へと投げ出されました。
どうか静かな死を得られますよう。
ああそうだ、父上の寂しげな顔も母上の涙も僕にはもう十分だ。僕の死を以ってあの二人を沛の町でつつましく暮らしていた頃の安穏で幸せな夫婦に戻して差し上げられるのならば。
僕の命なんて投げ捨てられ消えようとも構わない。
「劉盈様―!」
誰かの名を呼ぶ声を遠くに聞きながら、体が地面に叩き付けられる激しい衝撃が僕を襲った。
「太子に公主、お父上が見付かりましたぞ!」
路端に倒れていた僕達を見付けてくれた夏候嬰(かこうえい)将軍が幕舎の中に入って来た。
この人に抱え上げられて気を失っていた僕は目を覚ましたのだった。その時の将軍は、痛いくらいに僕を抱きしめて、厳めしい顔をくしゃくしゃにしながら、泣いておられた。
結局、僕達は怪我をしただけで死ぬことは出来なかったのです。
父上は僕達を捨てた後も項羽に追われ続け、あの御者は父の身代わりとなって命を落とし、とうとう身一つで逃走を続けているということでした。
「ああ、あと…お二人のお母上のことですが、項羽に捕らえられたと報告が…」
「母上が…」
残虐で知られる項羽の手に落ちたなんて。
一層大きな声で泣く妹を抱きながら、僕は目の前が真っ暗になった。
「…大丈夫ですよ、坊ちゃん。陳平殿が、項羽が余程の愚か者でもない限りお母上は殺されやしませんって言っておられた」
「本当か…?」
夏候嬰将軍は、沛の町でただの父上の友人であった頃の“嬰おじさん”の声色で僕の事を坊ちゃんと呼んで肩を抱いてくれた。
「さあ、大王に無事な顔を見せておやりなさい」
いやあ、と小さな声で妹は泣いた。
僕の足だって、地に足が根付いてしまったかのように動こうとしない。それでも将軍の悲しげに困惑する顔を見て、僕は妹を抱き上げて無理矢理に幕舎から外に出た。
兵士達の歓声が聞こえる。少し先に丸く盛り上がった人の輪があり、中心に人一倍背の高い父上の顔が見えた。浮かべているのは頼もしげな笑み。
先程受けた信じられぬ仕打ちを忘れようはずはない。しかし、その顔を見た途端に目の前が安堵で滲んでいくのが分かった。
あの人は、僕の父なのだ。
「っ父、上―」
「その時わしを救ったのがその親子、それは美しい娘がわしを介抱してくれたのよ」
わはは、と父上と回りの者の哄笑が混ざる。
「名を戚と言ってな、わしはあれ程美しい女を今まで見たことがない…」
あとは、兵士共の下卑た笑い声に掻き消されて聞こえなかった。
今度こそ僕の体は凍りついた。父上は、この男は一体何をしていたと言った。僕と妹を投げ捨てて、母を敵の虜として、多くの自分を慕う兵士の身を犠牲にして、その間何をしていたと?
笑う父が不意にこちらを顧みて、その表情を凍らせた。
僕は酷い顔をしていた事だろう。あらん限りの憎しみと侮蔑を込めて、真っ直ぐに貴方を睨んでいたのですから。
「大王、張良殿が援軍を連れて馳せ参じましたぞ!」
遠くから、軍師・陳平殿の声が聞こえた。これでこの窮地から抜け出せる、兵士達が喜びの声を上げる。
「…そ、そうか、良く来てくれた!
皆の者持ち場に戻らんか!螢陽城に着くまで気を抜くでないぞ!」
更に大きな鬨声が上がった。父上は僕たちに声を掛けることもそれ以上視線を向けることもなく、王者の顔を貼り付けてそのまま人込みの中に姿を消して行った。
紀元前202年 長安
「戚、今度の遠征に従い来てわしのそばに居よ」
側に控えていらっしゃった呂后が陛下に詰め寄ろうとなさるのを、劉盈さまがやんわりと制止なさるのが視界の端に写りました。
陛下のお言葉を胸の中で反芻して、それで尚、おっしゃる意味を理解するのに時間がかかりました。
「なぁに心配することは何もない、戦と言ってもお前は一番奥の幕舎に控えてわしの身の回りを看てくれればいいだけなんじゃからな」
怖がることなど何もない、と。
「…し、しかし陛下、戦地に女人が足を踏み入れるのは不吉なことと聞き及んでおります。
私がお供することで、陛下の軍に何か凶事などございましたら…」
「戚は心配症じゃのう!あんなもんは盲信じゃ、それはわし自身が証明しておる」
そういって豪快にお笑いになられるのでした。
私は陛下にお仕えすることこそが、私の喜びであることを信じて疑っておりません。それなのに、いざとなると卑小な私は戦場にお供するということが恐ろしくてひどく戸惑っていました。
心のどこかで、お断りする尤もらしい理由はないものかと思いながら。
陳平さまの甘いお言葉が、私の目の前にちらつきました。
「あとは…そうか、不便な生活をせねばならんのではとでも悩んでおるのか?だったらそんなことはさせん、お前の侍従を全て随行させて普段とさして変わらぬ生活をさせてやろう」
「皆さん、全て…?」
いつも一緒に暮らしている皆さんが一緒なら、この恐れも少しは薄まるかも知れません。
私は陛下と一緒にいたいのは真実。想いを込めて支えて差し上げたいのは私の心偽らざる願いなのですから。
はい、とお答えしかけた時に気が付きました。
だめです。
そんなことをしたら、小さな僻彊を戦場に連れていくことになります。
あの子だけを都に残していくことは?いいえ、私は必要なだけの使用人しか抱えておりませんからそのようなことは叶いません。それに頑固なあの子自身は無理にでも侍従として戦地に付いて来るに違いないのです。
「…も、申し訳ありません、陛下。この度ばかり、戚のわがままを聞いては頂けませぬか?」
「…嫌、なのか?」
「いいえそんな…しかしどうしても、この度の親征にはご一緒できないのです…」
そうだ、きっと皆さんの足手まといになります。それに私に仕えてくれる皆を道連れに、危険な目に合わせていいはずがありません。
そうよ、と私の背に掛かるお声。
「あんな恐ろしい所に戚さんを連れて行こうなんてどうかしてましてよ。
陛下、私で良ければお供致しますから…」
「呂后さま…」
呂后は私の前に立つ陛下のお手をお取りになって、ね?と母親が子供をあやすように微笑まれました。たおやかで、優しい笑み。
「…お前のような年増など、いらん」
陛下から零れたのは、小さいのに胸の奥底まで響く低い低いお声。
呂后の笑みがさっと、血が引くようにして表情を失くすのを私は見ました。
「陛、下…?」
「お前のような年増なんぞいらんと言ったんじゃ!」
今度はびりびりと、広間中に響く大きなお声。
私も他の人々も、落雷にでも遭ったように固まり動けなくなってしまった中で、唯一行動を起こされたのは意外にもいつももの静かな劉盈さまでした。
「父上、今のお言葉はあんまりです」
「…なんじゃ、盈。皇帝に意見するのか?」
歩み寄る盈さまを陛下はきっと睨み付けられます。端から見ているだけでも伝わる重圧を盈さまは臆する事なく受けて、呂后のお隣に立っておりました。
「なんじゃその眼は?」
「…父上に、息子として申し上げているのです。どうか母上に謝ってくださ…」
「うるさい!」
鈍い音。
陛下の手の甲が劉盈さまの頬を強かに打ち据え、劉盈さまはぐらりと身を傾けました。
「皆、自分のことばかり!わしのことを真に思っておる奴などだれもいないんじゃろう?!なあ、そうじゃろう?!」
両手を広げて回りに喚き散らすそのお姿は、癇癪を起こした幼い子供でした。
「いつだって、わしは祭り上げられては死にそうな目に遭って!お前達はその裏で糸を引いておるだけではないか!いつもいつも暖かい宮殿の中で!」
「陛下、私は…」
「戚だってそうじゃ、何も知らんくせに!わしより自分の方が大事なくせに!…そのよう
な目でわしを見るなっ!」
私は、何も言えませんでした。
陛下の瞳に時々陰る闇。この人は、誰にも理解されぬ高みにあって、いつだって淋しくて不安で仕方がなかったのです。
それを唯一理解していた人こそ、呂后に違いなかったのに。
「もう良い、わし一人で参る!女子供なぞ最初から信用しとらん…」
行くぞ、と侍従に声を掛けられて陛下は鎧を鳴らして私達に背を向けました。
一瞬、呂后に視線を投げられたように見えましたが、ふんと鼻を鳴らしてそのまま軍靴の音も高らかにその場を立ち去られたのでした。
ひそやかに、脇に侍っていた官達は立ち去ってゆき、広間は少しずつ音を失くして
しん、と最後には冷たい静寂に包まれました。
「…ああ」
私は、大変なことをしてしまった。
「母上…」
劉盈さまの声、そちらを見遣れば皇子は立ち尽くした呂后の手をお取りになって、そのお顔を覗かれておりました。
「…父上は出立を真近に控えて気が高ぶっておられたのですよ。戦からお帰りになられる頃にはきっとお気持ちも変わっておられましょう」
微笑む劉盈さまの頬は赤く腫れて、痛々しげで。それにぼんやりと、呂后は手を伸ばされて優しく触れました。もう片方の手も伸ばされて、両手で以って皇子の顔を包まれるようにして。
「…いつだったかしらねえ、あの人の居る咸陽まで項羽の軍に追われながら向かったのは」
「ええ、母上の日頃の功徳の賜物。辛くも無事に逃げおおせましたね」
「…彭城の時は、あなた、あの人に酷い目に合わされたのでしょう?」
「…いいえ、あれは父上の為になるならば、孝の道を全うできるならばと。僕は喜んで引き受けたのですよ」
一体なんのお話をされているのでしょう。
人もまばらになった広間、早く室に戻ろうと手を引く侍従を引き留めて、遠くから御様子を伺っておりました。
「私はその時、項羽の虜。奴に数多の罵声を浴びせられて、鞭で打たれ、そして辱められた…」
「母、上…?」
「その時、あの人は、あの女と共にいた」
不意に呂后は振り返り、私を見据えました。その瞳に燃えるのは蒼く冷たい氷の焔。
ひっ、と息を呑む私の声が他人のもののように聞こえました。
彭城、項羽、陛下、あの女?
―まさか。
「あの人だけがいつもいつも辛い思いを?女子供など信用しない?
私は何度死を覚悟したか知らない、それでも生き抜いた。どうして?貴方を愛していたからよ!
それなのに…もう私なんか要らない?あの女がいればもう要らない?
…もう、そんなもの、こちらから願い下げよぉ…」
「母上…」
呂后の澄んだ鈴のようなお声が掠れて、白磁のお顔にうっすら青が差したように見えたのは私の錯覚でしょうか。
浮かべていらっしゃる笑みは私の知っている慈愛に満ちたものではなく、救いようのない程悲しげにも滑稽な程楽しげにも見える、空っぽに響く狂女のそれでした。
「私には盈、あなただけ…もうあなただけよ…!」
うずくまり、悲痛な泣き声を上げる呂后。
その肩をお抱きになられる劉盈さまは一瞬、私の方を垣間見られましたが、すぐ呂后に視線を落とされました。
「…夫人、もうお部屋に戻りましょう?」
「…はい」
私はそれ以上、その場にいる事に堪えられなくて侍女に従ってふらふらと自分の室に戻りました。
私が砕いてしまったもの。それは呂后のお心だけではございません。
その時、私の中で微笑む陛下のお姿もぼろぼろと崩れていきました。
***
昨日、これの編集最中に凄まじい睡魔に襲われてね…(4日間昼夜逆転生活)尻切れトンボで投下しちゃったもんで、今更再編集。
「劉邦の枝切り」て劉邦最悪エピソードベスト3に入るだろうと(苦笑)
イメージは蒼天航路の長坂の、劉備が子供ポイポイしちゃうあの辺りので。そーえいば欣太センセも「項羽と劉邦」へのオマージュって言ってたから、イメージ通りなのかも。
戚ちゃんの中身を書きたい。
が、が、が、周りの人を書きたくなっちゃうもんだから神子化。
中身が、なーい…
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白太
性別:
女性
職業:
文系学生
趣味:
お絵かき・雑多読書
自己紹介:
日々をいかにポジティブに生き抜くかを目標に、少しの事でネガティブ観点に陥る、ありがち日本人。
歌は鬼束ちひろ、詩は谷川俊太郎、ゲームはロックマンシリーズをこよなく愛してます。
歌は鬼束ちひろ、詩は谷川俊太郎、ゲームはロックマンシリーズをこよなく愛してます。
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