忍者ブログ
Admin*Write*Comment
毎日精一杯。
[371]  [370]  [369]  [368]  [367]  [366]  [365]  [364]  [363]  [362]  [361
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

しょかと股夫。
三傑はみんなベクトルの違った人たらし。
でもおっさんはその上をいく人たらし。





「田舎もそんな、悪いものでもないと思いますよ。私、杜鵑の声なんて、初めて聞きましたし」

「……」

「あ、今の別に漢中に腰を据えてもいいかなーとか、そうゆうのじゃありませんからね!韓信殿」

俺の隣で馬を進める彼はそう言って笑った。

「経験としてね。知るっていうのは、本当に良い」

部屋着のままに飛び出してきたらしい彼の裾は泥に随分汚れていたが、気にした風はない。
俺は、この蕭何という人が好ましい。だが、我々の一番上に立つ劉邦という男については一個の人として見るのであれば嫌いだ。
漢中王とてそうに違いない。果たして俺は本当にこの人達の元に身を置くなんて出来るのか。

「まさか、こんな地の果ての流刑地だとか、陸の孤島だとか言われるような所で政をするようになろうとは小さい頃の私は想像しなかっただろうね。小さな村の小さな商家の旦那になって、日向の中でヨボヨボのじーさんになって私は死ぬんだって、そう信じて疑わなかった」

「……」

「でも、君は違うね」

少し前へ彼が出る。馬の背で規則正しく揺れるその背中。

「さっきは冗談のように言ったけど、私はこの地が嫌いじゃない。だが、君はそうじゃないし、そうあってもいけない。君ならこの大陸を平らかに出来るんだからね」

「……」

「…君は、本当に口数が少ない」

でも、もう眼で分かるよ。そうこの男は肩越しに微笑んだ。
俺はといえば、なんとも言えぬ心地に喉奥から熱いものが込み上げてくるのを空咳で散らすことで精一杯だった。

東の空は白み始め、暁の薄霧の先にぼんやりと漢中の小さな都が見えてくる。




恐怖の教習二回目でした。なんとか出来ましたよいよい!むほほ。しかし今日の午後からも有り。うあああ昨日より少しは進歩したいようあああ。
騎馬しかない世界に逃げてぇと思ったが、以前乗馬をちょいと習った時もつかの間の愛馬・トーマスくんをしっかり御せてなかった希ガス。
要は全身を使って何物かを操作するのが私は苦手なのね。つまるところ運動音痴。

PLUTOの新刊がもうすぐ。表紙がエプシロンらしいけど、それどう考えても浦沢マジックで号泣と思われ。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メール
URL
コメント
文字色
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
  • ABOUT
オブラートに包まぬ、日々と趣味とつれづれ。
  • カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
  • フリーエリア
  • 最新CM
(05/19)
(05/19)
(04/14)
(04/13)
(02/12)
  • 最新TB
  • プロフィール
HN:
白太
性別:
女性
職業:
文系学生
趣味:
お絵かき・雑多読書
自己紹介:
日々をいかにポジティブに生き抜くかを目標に、少しの事でネガティブ観点に陥る、ありがち日本人。
歌は鬼束ちひろ、詩は谷川俊太郎、ゲームはロックマンシリーズをこよなく愛してます。
  • バーコード
  • ブログ内検索
  • カウンター
Copyright © 毎日精一杯。 All Rights Reserved.*Powered by NinjaBlog
Graphics By R-C free web graphics*material by 工房たま素材館*Template by Kaie
忍者ブログ [PR]