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塾の教え子に大戦カードをもらったんだけど張芳だったよpgrってわけでメモにあるいつ打ったのか覚えてない文を投下。止まっちゃってるgdgd文のエピローグちょい前辺りにしたかったんだとおもわれ。
最終確認されてる子孫は李典さんに真っ二つですよやってらんねーぜちぇって蜀漢より曹魏が好きなオイラ。
あ、ソフトボール凄かったね!スポツ中継でうるうるしたのは初めてかも。




濛々とそこかしこから香の煙が柱のように上がり、広間を白く霞ませる。
そこに伏す人々の哭礼は高く細く、ある種、それは韻律の定まらぬ謡のようにも聞こえた。

「左丞相」

私を呼ぶ声に顔を上げれば、昨年に逝ったばかりのはずの男が目の前に立っている。
数拍呆けた後、否。目の前に立つ人影はその者の写し身の方だ。

「ああ…もう、七年ぶりか。誰かと思った」
「左様ですか」

惚けた私に彼、張僻疆は小首を傾げて微笑んだ。
私も彼も人垣から抜けた柱の影、白い喪服に身を包み、高く築かれた祭壇を見上げた。

「侍従の長が一緒に葬られなくて良かった」
「陛下が、私を罷免されたんです。崩御される一月程前でした」
「それは、また」

なんてお優しい。
晩年、彼の様子は酷いものだったという。それでも彼は最期まで他者に気をやっていたというわけだ。
優しい、優しい。
結果、彼の青年にとってその言葉は己の人生をがんじがらみにした茨の鎖で有り続けたわけだが。
二代皇帝・恵帝こと劉盈は身を心を病に食い尽くされて死んでいった。

ふと、僻疆が視線で私にある者を示す。祭壇の前、老いた女帝が肩を震わせて哭いていた。

「彼女が…何故泣かないか、ご存知ですか丞相?」
「…泣かないだって?」

訳の分からぬ問いに私は再度、呂大后に顔を向けた。うずくまっては髪を振り乱し、その泣き声はここにまで微かに響く―

「…泣いてないな」

そう、涙を流しながらあんなに長時間、泣き声をあげていられようか。
こんな演技に危うく騙されようとは、自分も知らずこの状況に動揺しているのか。

「陳平様、彼女はあなたを恐れています」
「…うん、だろうね」
「貴方と、周勃様と陸賈様の力があれば呂氏など今すぐにだってこの都から追い出せる。呂后はそれに気付いている」
「お前は…まだあの女を后と呼ぶのだね」

意地の悪い私の言葉にすん、と語る口を一瞬止めて僻疆はいつかによく見せたしかめ面を構えた。

「…呂氏の二人を左軍の将軍職にお付け下さい。それで呂后は満足するはずですからその後は時来たるまで機を待つのです」

私が申し上げたかったのはこれだけだと僻疆はそのまま私から視線を外した。

「なるほどね…で、それは、お前の意見ではないだろう?」
「父の言づてです。陛下が崩御したならば、貴方に伝えるようにと」
「全く、まめな男だねぇ…子房殿も。有難う、君の父上と同じ腹のうちなら私も心強い」

まだまだ、呂大后は止まりそうにない。
夫、子を無くしてなお彼女は何者かの報復の如く政に没頭してゆく。
溺愛し、彼女を鬼女と変えた夫も息子も、彼女を裏切り一人の女を選んだ。確かに、彼女に残されたのは権力という無機なものだけ。

「この先、どうするつもりなんだい?」
「主を亡くした侍従に城勤めも何もありません。兄は讒言を成したと爵位を取り上げられ市井に身を落としましたし、親しくしていた乳母も半月前に病で逝きました」
「…また、家に来るかね?」

私の提案に彼は首を横に振った。

「外を、回ってみようかと思います。先帝や父や貴方が駆け回った中原を私はこの目で見ていない」
「…そう」

張家が実質わずか2代で滅びることになろうとは。
嘆息しかけたが、道家の子房殿にとっては望むべき形であろうと思い止めた。

「時が来たなら、力を貸してくれるかな?」
「勿論」

私の愛する人々の作り上げたものを取り返すというのならば、と。
婉然と笑みを刻んだこの少年に私も穏やかな笑みを返すことができた。



バイトあとちょっとで一息!頑張る!
白太、引きこもるの、好き~っ!(従姉妹とこないだポニョ見てきたお)
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日々をいかにポジティブに生き抜くかを目標に、少しの事でネガティブ観点に陥る、ありがち日本人。
歌は鬼束ちひろ、詩は谷川俊太郎、ゲームはロックマンシリーズをこよなく愛してます。
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